レンズ選び PDF 印刷 Eメール

メガネレンズは、機能で分けると、屈折異常(近視、遠視、乱視)の矯正用、老視の調節力補助用、そして、眼位異常(斜位、斜視)矯正用プリズムレンズがあり、また、有害光線除去(UVカット)、防眩、減光用のカラーレンズ、偏光レンズに分ける事ができます。

構造で分けると、近視、遠視、乱視,老視を矯正する単焦点レンズ、遠方や近方に焦点が合う二重焦点、累進焦点(遠近両用、中近室内用、近用ワイド)の多焦点レンズに分ける事ができます。

素材で分けると、ガラスレンズ、プラスティックレンズに分ける事が出来ます。プラスティックレンズの長所は、ガラスレンズと比較して、軽い(メガネがずれにくい),割れにくい(衝撃に強い)、色が豊富にある(オシャレが楽しめる)、短所は、傷が付きやすい(扱いを丁寧にしなければならない)、温度変化(高温)に弱い点です。また、ガラスレンズの長所は、傷に強く長持ちがする、温度変化に強い、強度は、プラスティックレンズより薄く出来る、短所は、重く、割れやすい点です。

また、レンズには共通の基準値があります。それは、1屈折率、2比重、3アッベ数、この3点です。

簡略に説明しますと、屈折率は、レンズに入った光が曲がる(屈折する)値でこの値が高いほど強く屈折し、レンズ度数が同じ場合は薄くなります。比重は、値が大きい程レンズは重くなります。アッベ数は色分散率の逆数で、この値が小さい程レンズ周辺での色ズレが大きくなり例えば、黒い窓枠をレンズ周辺で見た時に、虹色に色づいて見える現象で違和感を感じる事があります。

上記3点を共に満足させることは難しく、例えば、レンズを薄くしたい為に屈折率を高くするとアッベ数は小さくなり、レンズ周辺で物を見た時の色ずれは大きくなり、また、比重値が大きくなって、重量が増す傾向にあります。

次にレンズカーブの設計を説明します。

レンズには、球面レンズと非球面レンズがあります。球面レンズは経線上の中心から周辺部まで一定のカーブで設計されており一方、非球面レンズは中心から周辺部にかけてカーブが緩やかになったり、強くなってカーブが一定でないレンズです。
また、お客様が気にするレンズの厚みを薄くするためには、低カーブ(カーブを緩く)にする必要がありますが、そうする事によってレンズの欠点である非点収差(像のボヤケ)や歪曲収差(像の歪み)、パワーエラー(周辺部での度数のバラツキ)が大きくなり、その欠点を軽減する方向で狙ったのが非球面レンズなのです。しかし、弱度数では、非球面レンズにしても光学性能はあまり上らず、かえって球面レンズを選ばれた方が快適なメガネになる事も多いのです。また、非球面レンズは、低カーブの為にフレームフィッティング,加工調製が適正に行われないと球面レンズより収差が大きくなり、かえって不具合を生じることが有ります。

 

現在使用中のレンズの度数や設計、新しく選ぶフレームの形状・サイズによっては、高性能・新設計のレンズがお客様にとって満足できるとは限りません。

 

やはり、プロの技術者と十分に相談していただくことをお勧めします。