| 40歳以上のレンズの選び方 |
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レンズには、単焦点レンズ(遠視・近視・乱視・老眼の補正を行う焦点が1つのレンズ)と、多焦点レンズ(累進屈折力レンズ→遠近両用・中近用・近近用、二重焦点、遠近両用)があります。
調節力の衰えた40歳以上の中高年の増加と、仕事内容の多様さの中で、メガネの使い心地に満足していない方が意外に多いのに驚きます。
そのため、当店では大変便利で若々しさを維持できる累進屈折力レンズの研究に力をいれ、多くの方に満足いただいています。 この種のレンズは、シビアな度数調整・適切なフレームの選定・フィッティング・高度な加工技術を必要とし、技術が未熟であったり、手抜きをすると、かえって非常に使いにくく、具合が悪いめがねになってしますのです。
累進屈折力レンズの基本設計と特徴 ☆遠近両用累進レンズ☆
(図は右レンズ) A = 遠用部(遠方を見る時に使う部分) B = 中間部(累進帯。遠用部から近用部へと度数が変化している。また、中間距離を見る時に使う部分) C = 近用部(近方を見る時に使う部分) D =レンズの欠点であるユレ・ユガミを押し込めた部分
◎特徴 「ユレ・ユガミが気になって使いにくい」と言われる方がいますが、年齢による調節力をカバーできるように遠方から近方まで、連続的に焦点が合う、オールマイティに使える大変便利なレンズです。 しかし、レンズ周辺を通して物を見た時にボケ、ユレ、ユガミを感じたり(度数や掛ける方により感じ方は異なる)また、中間部(B)と近用部(C)のよく見える範囲が狭いために、長時間の近方作業(デスクワーク・手芸など)では疲れることがあります。
☆中近用(室内用)レンズ☆
(図は右レンズ) A = 遠用部(遠方を見る時に使う部分) B = 中間部(累進帯。遠用部から近用部へと度数が変化している。また、中間距離を見る時に使う部分) C = 近用部(近方を見る時に使う部分) D =レンズの欠点であるユレ・ユガミを押し込めた部分
◎特徴 遠近両用に比べて、遠用部(A)は上部に狭い範囲しかありませんが、中間部(B)が、長く広い設計になっており、2~3M位から近方(C)までが明視域(よく見える範囲)です。 また、明視域の横幅が広く、側方の収差部(D)のユレ・ユガミの少ないレンズです。 どうしても遠近両用レンズが慣れなくて使えない方、室内で中間距離(会議・テレビなど)を見る時に使いたい方、遠近両用レンズでは近用(老眼)部が狭くて使いにくい方には向いています。
☆近近(近用ワイド)レンズ☆
(図は右レンズ) C´ = 近用度数が少し弱く、近用部より少し遠方が見える部分 C = 手元を見る近用部 D =レンズの欠点であるユレ・ユガミを押し込めた部分
◎特徴 近用主体のレンズですが、単焦点老眼より明視奥行が深く(手元から少し離れた1m前後くらいの点まで)見ることができるレンズです。 近用部(C)の明視横幅は、遠近・中近レンズよりも広く、長時間の近用作業(読書・手芸・デスクワークなど)が快適にできます。 なお、(D)のユレ・ユガミはほとんど気になりません。
☆累進レンズ全般の特徴☆ (B)の累進帯は、遠近両用レンズの場合は、メーカーや商品により違いますが、8~18mm位の長さのバリエーションがあります。なお、中近は23~25mm、近々は19mmくらいです。 この累進帯が短くなると遠用部・累進帯・近用部の明視幅が狭くなり、周辺部のユレ・ユガミが大きくなります。 しかし、遠用視点から近用部までの距離が短いために眼球を回旋させる量(目が下を向く角度)が少なくてすみ、近用部を見る時に楽です。 逆に、累進帯(B)が長くなると、明視幅は広く、周辺部のユレ・ユガミは少なくなりますが、回旋の量を大きくしなければ近用部まで視線がとどかないため、近用作業がしにくくなります。 また、遠用・中間部から近用部までの度数差が大きくなると明視幅は狭くなり、周辺部のユレ・ユガミは大きくなります。 そこで、お客様が近く(手元)を長時間見ない、近くの見え方はあまり重視しない場合は、累進帯が長く、近用部の度数を弱くしたレンズを使用することで、周辺部のユレ・ユガミ・ボケが少なく、日常使いには違和感なく掛けることができます。 しかし、デスクワークや趣味の手芸などのために、近く(手元)をしっかり鮮明に見たいお客様はには、しっかり見える累進帯の長さと近用部の度数を選ばなければなりません。 そのために、周辺のユレ・ユガミは大きくなりますが、これは仕方のないことで、少し時間をかけて慣れていただくしかありません。
上記のレンズ特性と遠・中・近用部の度数の調整により、遠近両用レンズを中近用レンズに、また、中近用レンズを遠近両用レンズとして使うことができますし、また、そうすることによって、お客様の用途により合ったメガネに仕上げることができます。 このようなレンズ設計、度数をお客様の要望・目的に沿えるように選択することがとても大切で、眼鏡屋の腕の見せ所になります。 |





